広島県立神辺旭高等学校
校長  戸野 法史
新緑の候 本校は今,瑞々しい木々の緑に囲まれ,神辺平野に燦然と輝いています。
同窓会の皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
本校は創立32年目を迎え,地域社会から「行きたい学校,行かせたい学校」として高い評価を受けています。『文武一道』の精神を具現化し,平成22年度の進学では国公立大学53名という実績を残しています。入学後と2年次の模試成績の比較では,偏差値50以上の生徒数が増加しており,本校での学習により多くの生徒が学力を向上させていることが明らかです。部活動でも生徒の加入率が80%を超えており,8つの部が全国大会に出場しました。

この4月に本校に着任した際,「我々教員は幸いにも教育者として青年たちを預かることができます。神辺旭高校の生徒一人一人を強く逞しい人に,さらに人間の温かさや優しさを備えた人に育てましょう。彼らの個性を伸ばし,充実することによって,日本がこの東日本大震災による悲劇的な惨状を受ける前よりももっと強い日本を創り出しましょう。我々教師が一体となって新たな未来を目指して教育に取り組み,校歌にもあるように『確かな時間』を共有しましょう。」と挨拶をしました。私はこの考えに基づいて経営計画を作成し,神辺旭高校の充実を図る所存です。校名のごとく輝かしい光に充たされた学校として未来にむかい挑戦を続けます。

さて,同窓会はその会則に「会員相互の親睦研修を図り,併せて母校の発展に貢献することを目的とする。」との趣旨を掲げておられ,学校草創期から現在に至るまで同窓生の心の拠り所として相互の結びつきを強固なものとされてこられました。同窓会がこの目的を達成される様々な過程を通して,本校もまた高校としての教育力を高めていくことが可能になると理解しています。皆様と共に力を合わせ,本校教育を今まで以上に充実発展させたいと考えています。

そこでお願いですが,本年度からすべての県立学校は3年以内に海外との国際交流事業を達成しなければなりません。また「私の学校は日本一」事業では生徒の自主的な活動による日本一を目指す必要があります。公的な予算でこれらの事業を実現することはとても困難であり,同窓会からも人的・経済的なご支援を賜りたいと考えています。
同窓会の一層のご発展を祈念申し上げますとともに,引き続きご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げ,着任の挨拶と致します。